健康診断
動物は言葉が話せないため、具合が悪いのかどうかは見た目では全く分かりません。
特に動物は人と違い、よっぽどの事がない限り、弱い姿はみせないのです。
それは、動物の本能であり、弱肉強食という自然界で生きていくための本能に起因しています。ですから、動物が弱った姿を見せる時は、かなり病気が進行している状態なのです。
病状が進行してからでは、助けられないケースも少なくはありません。
病気に対しては、早期発見、早期治療が重要となりますので、当院では定期的な健康診断をお勧めしています。
ただし、健康診断と言っても、どのタイミングで、どのような検査を受ければよいのか分からないと思います。
まず タイミング に関してですが、
一般的には、一年に一回もしくは半年に一回と言われておりますが、当院でお勧めするタイミングは、飼い主様が何かちょっと変かなと、少しでも思った時に行うのが良いと思います。
例えば、
ちょっと元気がない気がするな?
元気だけど少し食欲落ちたかな?
食欲はあるけど少し痩せてきたかな?
食欲はあるけど、最近吐く事が多いかな?
元気だけど便がゆるいかな?
お水を飲む量が増えたかな?
おしっこの量が増えたかな?
くしゃみや咳をする様になったかな?
などです。
他にも、何か今までと違うぞ?と思う事があった時に健康診断を行うと早期発見、早期治療につながります。
何も変化がないと感じる場合でも1年に1回位の健康診断をお勧め致します。
次に どのような検査を受ければ良いのか という事ですが、
健康診断の検査内容としては、問診、聴診、視診、触診、打診、血液検査、血液生化学検査、レントゲン検査、心電図検査、胸部超音波検査、腹部超音波検査、糞便検査、尿検査、などと様々あります。
すべての検査を行うという方法もありますが、動物の負担も考えなければいけません。
どの検査を受ければよいのかは、上記のちょっとした変化が何なのかによって、獣医師と飼い主様で相談して決めていくのが一番良いでしょう。
もし何も変化がない場合でも、年齢、性別、犬種、猫種、体格、既往歴などによって、必要な検査が変わってきますので、これも獣医師と飼い主様で相談して決めていく方針です。
当院では、このような健康診断を毎日行っておりますので、いつでも健康診断を受けられます。何か不安な事を感じたらいつでもご相談して下さい。